私、47才で会社辞めました

外資系企業でモーレツに働かされ、最後の会社で燃え尽き症候群になる一歩手前で会社辞めました。女、独身の気ままな身。地方に移住して自然を満喫し、時々国内外を節約旅行しています。

キャメロンハイランドへ

クアラルンプールTBSバスセンターから10時発のバスで、キャメロンハイランドへ

向かう。所要時間4時間、料金は1800円。バスの座席はゆったりとして、シートも

座り心地が良い。日本の高速バスよりずっと快適だ。

 

1987年に世界一周の旅で、東南アジアは最後のパーツだった。シンガポールから出発してタイのバンコクから日本に帰国した。マレーシアでは、パンコール島とペナン島

島だけ行った。本当はキャメロンハイランドも行きたかったのだが、時間が

なくてパス。それ以来、キャメロンハイランドはどんなとこか、と時々思っていた。

 

運転手はインド人で、何やら一人で大きな声で喋っている。スマホで誰かと話しながら

運転しているのだ。日本じゃ考えられない。喋っている内容がわからないのでただの

雑音としか聞こえず、めちゃくちゃ、うるさい。私の前に座る白人のカップルも

同じように思っているだろう。男のほうが、インド人運転手に、「うるさい、黙れ!」

と喝を入れてくれないかと願っていたが、かなわなかった。

 

行程の後半は、カーブが連続する山道を登っていく。さすがにインド人運転手は

お喋りをやめ、運転に専念している。とにかくカーブが多い。カーブに来ると、必ず

ブー、ブーとクラクションを鳴らす。

私は車酔いするので、バスの予約をする時に前の席の2列目にした。もし、後ろの

席に座っていたら、今頃悲惨なことになっていただろう。

 

終着点のタナラタが近づいてきたのか、左手に「Cameron Valley Tea House」が見える。駐車場に溢れんばかりに車が駐まっている。そして、Tea Houseからは、たくさん

の人が写真を撮ったりしている。

む、む、。。。キャメロンハイランドは、自然が豊かで「人が少ない」と、勝手に

思っていたのだが、そうではないらしい。

そういえば、ここまで来る間にたくさんの対向車が山を下りて行った。

 

タナラタに着き、今夜の宿をめざす。昔は「地球の歩き方」の地図を必死で

見て宿を探したものだが、今はGoogle Mapで簡単に行ける。

宿へ行く道の両側には、たくさんのレストランやお店があった。スターバックスまで

ある。

この時点で、キャメロンハイランドに勝手に持っていた理想は崩れていた。

私の想像では、「茶畑が広がり、新鮮な空気と清涼な気候、観光客は少なく静かな場所」なのだ。

自分も観光客で来ていながら言える立場ではないが、なぜこんなに観光客がいるのか?

そして、メインストリートが店とレストランでごちゃごちゃしている。

 

キャメロンハイランド・タナラタ中心部

 

キャメロンハイランド・タナラタ中心部

 

キャメロンハイランド・タナラタ中心部

 

今晩の宿はゲストハウス。2泊して5100円。宿主はブリティッシュイングリッシュを

話し、笑顔でいろいろと説明してくれる。

茶畑へ行って、スコーンを食べたい、言うと、ツアーのパンフレットをくれた。

半日ツアーは1800円で、有名なBOHのティーハウス、バタフライガーデン、ストロベリーファーム、モスフォレストなど、観光客が行きたがるところをもれなくカバーして

いるという。

それと、大事な質問。「なぜこんなに観光客が多いのか?」と問うと、

「今は、スクールブレイク(学校が休み)で、中国の新正月の休みだから」だそうだ。

「じゃあ、その二つがない時期に来たら、観光客は少ないのか?」と聞くと、

明解な返事はなかった。

どうやら、キャメロンハイランドは、ものすごく人気がある観光地らしい。

がっくり。。。

 

先ほど通ってきた中心街へ戻り、ツアーを申し込む。朝8時15分に宿まで

迎えに来てくれるらしい。

茶畑の景色を眺めながら、スコーンをいただくという夢が明日かなうので楽しみでたまらない。