タナラタに戻り、時刻は1時半。お腹が空いた。メインストリートの観光客相手の
レストランではなく、地元民がよく行くところを探したい。裏通りに入り、レストランを物色する。せっかくマレーシアにいるのだから、サテーを食べたい。
昨日タナラタに到着してメインストリートの中でも、地元民向けっぽいお店に行くと、「今日はもう営業はお終い」と言われて食べ損ねた。なので、今日は絶対食べたい。
中華料理、インド料理、マレーシア料理のなんでもやっているというレストランの
外にあったメニューを眺める。
全部じっくりと見て検討したいのに、少し見ただけですぐに店員がやってきた。
中国系の感じの良い若者で、「私がマレーシア料理を食べたい」と言うと、
ナシゴレンなどスマホの写真を見せながら説明を始めた。最後に、中華料理で
卵がふわっと広がったいかにもおいしそうな一品の写真を見せる。マレーシア料理を
食べたいと思ったのに、その中華料理に引かれた。若者店員の熱心さと感じ良さでここに決める。
やはり、中華料理だよなー。クアラルンプールでもマレーシア料理を食べようと思ったのに、結局は中華街へ行った。恐るべし、中華料理。
出された料理はおいしかった。これで10リンギットだから、300円と、安い。
シンガポールで、まずい焼きそばに1000円払ったのと大違いだ。
食べ終えて支払おうとすると、感じの良い若者店員が、「日本人か」と聞いてきた。
帽子をかぶり、いまだにマスクをしているからか?
話を続けると、日本語を習ったらしく片言の日本語を話した。すぐ近くに住む
日本人に習ったことがあるという。どうやら、シニアの年金組がキャメロンハイランドに結構いるらしい。
両親が去年北海道へ旅行で行ったということで、奥にいる父親を呼びつけた。
父親は、「北海道からか?」と聞くが、「いや、違う」と言うと、がっかりしたようだ。北海道の旅では良い思い出があるらしい。
感じの良い若者に、挨拶をして店を出た。
まだ午後3時なので、昨日ゲストハウスの主人が教えてくれた、ロビンソン滝へ行ってみることに。地図で見ると、自然動物公園から森の中へ入っていくようだ。
あの主人、昨日私がCameron Valley Tea Houseへ歩いて行けるか聞いた時も、
「大丈夫だ」と言った。実際は歩道がない道を10キロくらい歩かないといけないのだが。
おまけに、「きつかったら、ヒッチハイクすればいいよ」と、軽く言った。
その主人に、「ロビンソン滝は森の中を歩くようだが、一人でも大丈夫か?」と聞くと、「大丈夫」と言った。なんでも大丈夫なようだ。
一抹の不安はあるが、森の中へ入っていく。他には誰もいなくて、向こうからやって来る人もいない。 しばらく歩くと、滝が見えた。
写真を撮り、来た道を戻ると、出口近くで2人の男性がこちらにやって来るのとすれ違った。やはり、観光客がやって来る滝なのだ。
半日ツアーに参加し、昼食を食べ、ロビンソン滝へ行き、時刻は5時。
まだ明るいので、散歩をする。
通りかかったフルーツを売るお店で、切ってあるマンゴー、パパイヤ、グアバを
買う。それぞれ150円から200円。毎日のように3種類の南国フルーツを食べている。
あと、ココナッツを丸ごと買い、ジュースを飲む。一個200円くらい。
公園へ行き、ベンチに座って食べる。旅行中、果物代が結構嵩むが、マレーシアに
いる間じゃないと、マンゴー安く食べられないから仕方がない。
途中、ツアーデスクの前を通る。「あれ?」と思った。ゲストハウスで主人から
見せられたパンフレットは、ここのツアーで、メインストリートへ行き、予約したのは
違う会社(?)のだった。
料金は50リンギット、だが、今日のツアーは60リンギット。私としたことが、
なぜ10リンギットも多く払って、ガタガタの車で行くツアーに申し込んでしまったのか。
ツアーデスクには、中国人とインド人の50代くらいの女性2人がいた。
私が、「実はおたくのツアーに申し込みたかったのに、間違って60リンギットを
払って他のツアーに申し込んでしまった」と、ツアー内容の写メを見せると、
「10リンギットの差だから」と軽く言った。この会社のツアーの車だったら快適
だったのではないか? 後悔した。
話を聞くと、私が乗って来たクアラルンプールからのバスも彼女らの会社が運営
するものだった。
①バスでクアラルンプールから観光客を乗せて来る
↓
②キャメロンハイランドに到着してから、その乗客に対してツアーで更に儲ける
という、素晴らしいビジネス。さすが、中国人。感心した。
私もなにか、ビジネス案考えようかな~。