私、47才で会社辞めました

外資系企業でモーレツに働かされ、最後の会社で燃え尽き症候群になる一歩手前で会社辞めました。女、独身の気ままな身。地方に移住して自然を満喫し、時々国内外を節約旅行しています。

クアラルンプールからジョホールバルへ

明日は、シンガポールから帰国の便に乗らなきゃいけない。

普通ならば、前日はシンガポールに宿泊するべきだ。しかし、シンガポール

宿は高い。ならば、橋の向こうはシンガポール、というジョホールバルに泊まることに

した。個室、トイレ、シャワー付きで3000円台。これがシンガポールだと、ドミトリーにしか泊まれない。いや、ドミトリーでも5000円以上する。

Agodaで割引になっている宿を3500円で予約。シンガポールへのバスが出る、Checkpointにも近いので便利だろう。

 

クアラルンプール最後の食事に、中華街にある「Nam Heong Chicken rice」へ。

また食べる前に写真を撮るのを忘れ、少し食べた後ではあるが、半分以上は残っているので私としては上出来だ。

チキンライスセット、イポーのもやし炒め、ホワイトコーヒー(白くないのになぜ?)で、合計約950円。安い。

赤い小さな旗は、「MICHElIN BIB GOURMAND」 と書いてあった。

薄味が好きな私には、ぴったりのチキンとライス。逆に濃い味が好きな人には物足りないかも。

 

 

 

腹ごしらえをして、TBSバスセンターから14時発ジョホールバル行のバスに乗る。

約4時間。今日のバス運転手はアラブ系(?)で、やはり運転中にずっと喋っている。

キャメロンハイランド行のバス運転手もずっと喋っていたから、きっとマレーシアでは許されているのだろう。常に携帯している耳栓をしたので、うるさくない。

 

ジョホールバルのターミナルに到着し、スーツケースを取り出しやすいようにわざと手前に置いたのに、何故かずっと奥に移動されていたので、ムッとする。荷物室に入り込みひっぱり出る。すると、それを待っていたように、タクシーの客引きが声をかけてきた。

客引きが「日本人か?」と聞いてきた。 なぜ、わかったんだろう。。帽子とマスクかな? うーん、まずい。

日本人とわかると、絶対ぼったくるからなあ。。中国人と思われていたほうが便利なんだけど。

 

普通ならば、タクシーはぼったくられるから絶対乗らないのだが、さすがに年をとり、どこにあるかわからないホテルまでスーツケースを引っ張って歩くのはきつい。それに、くそ暑い。

もうどうなってもいいから、この客引きに任せようと思った。

近くに座っていた日焼けをして皺皺の老人のタクシー運転手に、何やら話し、料金は30リンギットと言われた。また、30リンギットか。マラッカでもそうだった。

ぼったくられているんじゃないか、と思い、「目の前に停まっているバスで行く」と

言ってみる。

すると、近くにいたモスリム女性も加担して、「このバスはジョホールバル市民の

もので、このパスがないと乗れない」と言う。

本当かどうかわからないが、旅も終わりに近づき、さすがの私も疲れている。もう、

ぼったくりだろうが、何でもいいから、ホテルに連れていってくれれば、それでいい。

頼むことにした。 すると、モスリム女性が、皺皺タクシー運転手に目配せした。

あれは、一体どういう意味なのか? 「やったわね!」か?

皺皺タクシー運転手は私のスーツケースを持ち、バスターミナルの中を通り、裏に停めてある自分の車へ向かった。まだ半信半疑なので、本当は白タクじゃないか、と疑っていたが、車のてっぺんには、きちんとタクシーの文字があったのでとりあえず安心した。

 

皺皺運転手は、私の名前をまず聞いた。次に、結婚しているか聞いた。次に年齢を

聞いてきたら絶対サバ読もうと決心。久しぶりにせめて40代と言ってみたい。どうせ

帽子かぶり、マスクしているから年齢不詳でわからないだろうし。

だが、運転手は年齢は聞いてこなかった。

 

到着したホテルは、またもアゴダの写真よりずっと見劣りする外見。なぜどのホテルも

実物より200%ましな写真を載せるのか? クレームこないのかな?

フロントに行くと、若い中国系とマレー系の男2人がいた。マレー系の男のほうは、

私に興味深々らしく、終始意味深な笑顔を向けて、私の名前を口にした。

さっきのタクシー運転手とこのフロントの若い男も、日本人に興味があるのかな?

クアラルンプールでは、別にそんなことなかったぞ。

もしかするとジョホールバルでは、日本人女性が人気だったりして?

でも、私はおばさんなんだけど。。マスクと帽子のせい??

 

部屋に荷物を置き、ホテルの近辺を散歩する。飲食店がたくさんある通りに行き当たり、もしかすると、サテーが食べられる?と期待した。通りを進んでいくと、焼き鳥の

ようなものを料理している屋台があった。焼いているのは15才くらいの少年。

「3本」と指で注文する。しかし、意思疎通がうまくいかず、少年はいらいら気味に

なり、不愛想になった。すると、近くで食べていたおじさんが寄ってきて、英語で「どうしたの?」

と助けてくれた。

テーブルに座り、サテーを待っていると、別の店からも営業にきて、野菜不足なので、

野菜炒めを注文。しばらくすると、不愛想な顔のまま、少年がサテーを3本運んできた。さっき少年が串に刺した鶏肉を素手で何度もこねくり回していたのを目撃して

いたので、衛生面が少し心配だったが、マレーシアで待望の初サテーなので思い切って食べた。味は、まあまあ。。

 

散策を続け、インド人風のおじさんの屋台で、ココナッツを5リンギットで買った。

KLでは中華街でも7リンギットだったから、ジョホールバルは物価が安い。

こうやってココナッツにストローを差してジュースを飲めるのも最後だ。

 

宿に帰り、寝ようと向かいのベッドを見ると、小さいゴキブリみたいなのが横断

していくのが見えた。

う~ん、嫌な予感。

13年前に、ベニスで安宿に泊まり、やはりベッドを横断する虫を見た。翌日から体中

が痒くなり、日本に帰って病院に行くまで続いた。

マレーシアでは、蚊や虫が心配だったが、とうとう最後の今日に災難がふりかかるのか。。。