私、47才で会社辞めました

外資系企業でモーレツに働かされ、最後の会社で燃え尽き症候群になる一歩手前で会社辞めました。女、独身の気ままな身。地方に移住して自然を満喫し、時々国内外を節約旅行しています。

北海道旅行-洞爺湖。

洞爺湖二日目。

洞爺湖を一望できるという、サイロ展望台を目指す。

2011年の夏に来た時は既にあったのか不明だが、行ったことがなかったのだ。

 

洞爺湖バスターミナルの切符売り場で尋ねると、路線バスはなく、札幌行きのバスで行けるが、予約が必要とのこと。帰りも予約が必要。

「バスが到着して運転手に乗れるか聞いてみて」と、切符売り場で言われる。

平日なので、予約なしでも乗ることができた。

 

乗車時間10分ほどで、サイロ展望台に到着。

バスを降りて土産物店を抜けると、目の前に洞爺湖が見えた。

中島がぽっかりと浮かんでいる。

 

サイロ展望台

 

 

2011年は、山の上に建つウインザーホテルから見た洞爺湖全部が見える景色に感動したので、それと比べるとイマイチ感が。ここがいいのは、湖が近いこと。

 

写真を撮っていると、左手からヘリコプターが離発着しているバリバリ音が、聞こえてくる。

 

そちらへ歩いていくと、料金表があった。

眺めていると、お姉さんが寄ってきて、盛んにセールスを始めた。

飛行コースと時間によって料金が異なるのだが、どれも高い。

一人だと割り勘もできない。

湖と有珠山の上空を一周するコースだと、25000円と、目が飛び出るほどだ。

お姉さんは、他の人と同乗して割り勘すれば安くなるから、そういう人達がいれば教えてあげるからと、とてもセールスがうまい。

高いから、割り勘しても乗る気はないので、曖昧な返事をしてその場をすぐに去る。

 

やはり、ウインザーホテルからの眺めをもう一度見たい。

2011年は車で来たので楽に行けた。が、今回はバスと徒歩。

バスはホテルまで行っていないので、歩くしかない。

 

歩き出して少しすると、レークファームという牧場とお店があり、ソフトクリームのサインがあった。寄り道してソフトクリームを買った。

店の外には、テーブルや椅子があり、花壇にはラベンダーが咲き、向こうには羊が何頭かいた。

椅子に座り、羊を眺めながらソフトクリームを食べる。

 

レークファームのすぐ先、右側に上りの道があるのだが、それがウインザーホテルへの道だ。

ずっと上りが続くので、きついが、あの眺めをもう一度見るためには頑張るしかない。

時々、ホテルの送迎バスが通っていく。あー、あれに乗りたい。乗せて~。

50分ほど歩くと、前方に霧にかすむホテルが見えてきた。

汗だらだらで、もうこれ以上は歩けない限界だったので、やっと到着できてうれしーい。

 

さっそく、2011年に洞爺湖の絶景を見下ろしたホテル前面へ回る。なんと、霧がかかって湖が全く見えない。せっかく50分も歩いてきたのに。。。

 

足はガクガクで疲れたし、霧が消えるまで待つことにしたので、ホテルの中へ。

疲れてもう歩くことは無理なので、帰りはどうしようか?

タクシー? でも、洞爺湖温泉まで運賃どのくらいだろう。

さっき歩いている時にホテルのバスが下がっていくのを見たから、きっと洞爺湖温泉町まで行っているに違いない。ホテルのバスだったら無料だ。バスに乗りたいので、ホテルのお店で何か買うか、レストランで食事しよう。そしたら、バスに乗るときにもし請求されたら、レシートを見せれば堂々と乗れる。

 

ちょうど午後1時でお腹も空いたし、レストランでランチすることに。

全国旅行支援で泊まっているゲストハウスでもらったクーポンが3000円分あるから、それを使おう。

フロント横のインフォメーションできくと、最上階にレストランがあるらしい。

エレベーターが開くと、奥に「フレンチレストラン ギリガンズアイランド」の案内が。

 

レストラン階ロビー

 

中に入ると、午後1時を過ぎているからか、それとも元々あまりいないのか、客は隣のご夫婦だけ。

一番安い前菜と本日の肉料理の3,025円のコースを注文。一番高いのは5,445円だった。

 

レストランから眺める洞爺湖と中島

前菜も、本日の肉料理も量が少ないので、あっという間に平らげてしまう。

食後のコーヒーは別料金なので。無料で出た水を飲んですませる。

同じ料金で、麓のわかさいも本舗レストランだと3種類の定食を食べられるんだけど。。

 

隣の年配のご夫婦は、まるで自分たちしかいないように振る舞っている。

他にも人がいるのに奥さんのほうは、携帯電話が大音響で鳴ってもお構いなし。

そのうち、知り合いのご夫婦がやってきて、大声で、いかに札幌からの運転が混んで大変だったか話し始める。

 

私、すぐ隣の席にいて、うるさいんだけどな。。

 

こういう値段の高いホテルに泊まるくらいだから、きっとお金持ちなんだろうけど、マナーは考えないらしい。

おそらく、お金持ちだからあちこちでちやほやされて、携帯をマナーモードにするとか、他に人がいたら気を使って声のトーンを落とすとか、今までやってこなかったのかなあ?

 

ロビー階に降ると、霧がなくなり洞爺湖が見えるので、外に出る。

ウインザーホテルから眺める洞爺湖

サイロ展望台では見えなかった、洞爺湖の全貌が見える。

 

2011年に来た時は、2008年のG7に出席した各国首相たちの実物大が、洞爺湖を見下ろすこの場所に飾ってあったのだが、さすがに撤去されていた。

 

景色に見とれてスマホのカメラで景色を撮っていると、向こうからやってきたおじさんグループが「下、気をつけて!」と言うので、下を見ると、すぐそこに蛇がニョロニョロ動いていた。

高級ウインザーホテルも蛇までは退治できないよね。。

 

バスが出る少し前にロビーに戻り、フカフカのソファーに座り待っていると、若い女性外国人のスタッフが迎えに来た。

案内されて階段を下り、待っているバスに乗る。他に客はいず、私一人で独占状態。

バスが出る時には、迎えに来た外国人スタッフが深々と頭を下げてお見送りした。

 

旅行支援でもらったクーポンで食事をして、バスを独占し、頭を下げてお見送りまでしてもらって、多少申し訳ない気持ちがしてくる。

 

到着した下界の洞爺湖温泉町は、午後の太陽がまぶしく輝いていた。

ふー、庶民派の私にはこっちのほうが合ってる。明日は、わかさいもレストランで定食を食べよう。