昨年1月に、5月出発のシンガポール往復Scoot航空券を39,000円で買った。
39,000円は激安だが、荷物を預けずに手荷物だけで行くから安い。
しかし、事情により、2回キャンセルして、今年2月20日出発に変更した。
出発日が刻々と迫って来るのに、なぜか気が進まない。
理由は自分でもわかっている。シンガポールは暑いからだ。これが、ヨーロッパだと
喜んで行くのだが。
Scoot航空のホームページで、また変更を試みるが、3回目だと、まず変更手数料が2万円、安い航空券を予約しようとすると、安いのは買えず高いのしか選択できなく
なっている。
うーん、開運吉方位旅行の4月に変更しようとすると、なんと、4万円近くの追加料金を払わなきゃいけない。1円でも余分に払いたくないので、気が進まないが、予定どおり2月20日出発で行くことにした。
★★★
2月20日 成田発Scoot航空のシンガポール行きに搭乗。トイレが近いから通路側
がいいのに、与えられた座席は窓側。座席指定は2000円なので、予約しなかった。
隣は、インドネシア人と、マレーシア人の若者。すぐ隣のインドネシア人の若者は、
思ったとおり、自分の領域を超え私のスペースにまで足を広げている。時々、貧乏ゆすりまでしている。足を押し返すのだが、全く気にしないようだ。右側のマレーシア人の若者に隣接する足は、きっちりと、自分の領域内に収めているのに。。。。
でも、若者だからよかったわ。これがシンガポール人のおじいちゃんだったら、ちょっときついかも。
シンガポール到着予定時刻なのに、「飛行機は空港に着陸を認められず上空を1時間ほど旋回する」と、機長のアナウンス。成田出発時に30分遅れた乗客のせいだ。
マレーシアの上空を旋回しているとのことで、茶色の土に舗装されていない道路が蛇行して見える。おお、自然豊かな、マレーシア。
遅れるといいながら、10分ほど旋回して、シンガポール チャンギ空港へ到着。
シンガポールへ来るのは、15年ぶりだ。会社を辞めて1か月後に来た。あれから
シンガポールは発展し、降り立ったチャンギ空港も近代的に大きくなっていた。
まずは、MRTで市内へ行くのにも、よくわからん。降り立ったターミナルからMRTに
乗るためにターミナル2か3にスカイトレンで移動しなきゃいけないらしい。
わからなくてうろうろしていると、同じような女の人がいた。話かけて、一緒に乗ることにした。
「あなた、日本人でしょ?」と言われた。なんでわかるのかな? 最近は海外へ
行くと、大体中国人に見られるのだが?
話をすると、その人は、上海で某有名日本企業で働く中国人だった。出張で日本にも
よく行くし、今回はアジアを統括しているシンガポールへ出張で来たとのこと。
どおりで、中国人だから、私は日本人と思ったわけだ。それと、普段日本の会社に
勤めているから日本人を見分けるのが簡単なのだろう。
その彼女は、年は30代後半から40代前半。ハキハキとしている。きっと仕事ができるに
ちがいない。
二人でMRTの改札まで来て、彼女は窓口の人に、大きくはっきりと、「切符を買いたい」と言っている。すると、隣にいた中国系シンガポール人が、同じ中国人同士、中国語で何やら話してヘルプをして、あっという間に彼女は改札の中へ入り、MRTに向かって消えていった。一秒も無駄にしたくない、という感じだ。
私も同じように、窓口に「切符を買いたい」というと、さっきの中国系シンガポール人が、今度は英語で、「クレジットカードを機械にかざすと行ける」と言った。
イオンのカードをかざすと、ダメ。
他にカードないのか、と聞かれてうろうろしていると、中国系シンガポール人の係員に、「そこ、通路をふさいじゃだめ。どけ」と、厳しい口調で言われる。
中国人や、中国系シンガポール人って、効率一番で厳しいから、いや。
セゾンカードを試してみると、改札を通過できた。イオンカードは、海外じゃ使えない
のかな? 2枚持ってて良かった。
MRTをシティホール駅で降り、予約した宿をGoogle Mapを見ながら目指す。
昔、パックパッカーで世界中を旅していた時は、「地球の歩き方」の地図だけで、
どこでも辿り着けたのになあ。。あの頃の自分は、すごいぞ。
シンガポールのホテルは高く、ドミトリーでも5000円以上する。ここ数年の円安も関係あると思うけど、ドミトリーで5000円以上って、冗談でしょって感じだ。
今回も超節約旅で、宿泊費は一泊4000円以下、と決めている。しかし、今晩の宿は
ドミトリーで4890円と、予算オーバー。2000円台のもあるけど、ベッドにカーテン
が付いていなくて、むき出しなのだ。ちょっとそれはきついから、予算オーバーは
仕方がない。
その分、泊まる宿はロケーションが抜群だ。ボート・キー、マーライオン、マリーナ・ベイ・サンズへ歩いて行ける。
辿り着いたマーライオン像の周りは、中国人観光客でいっぱい。
このマーライオン、私が初めてシンガポールに来た1987年は、ひっそりと建っていて、
周りに観光客は一人もいなかった。それに、記憶がおぼろだが、こんなに白くて大きくはなかったような気がする。
マリーナ・ベイ・サンズ(↓)は、テレビでよく見ていた。実際に見ると、綺麗だし、
すごいな、と思う。
シンガポールは、政府が着々と計画し、アジア一番になるほど発展を続けているのだ。
1980年代のジャパンアズナンバーワンが記憶にあり、バブル世代で円高を謳歌して
旅した私としては、「日本、大丈夫か?」と思ってしまう。
最近旅先で会う日本人少ないものなあ~。