私、47才で会社辞めました

外資系企業でモーレツに働かされ、最後の会社で燃え尽き症候群になる一歩手前で会社辞めました。女、独身の気ままな身。地方に移住して自然を満喫し、時々国内外を節約旅行しています。

マレーシア クアラルンプールへ。

マラッカからバスに乗り、クアラルンプールへ。バスで2時間ほどの旅だ。

バスに乗ると、地元のおばさんが、席番で言い争っている。どうやら自分の席に

他の人が座っているようだ。私の通路をはさんで隣に座っている、白人の60才台くらい

のおじさんが、それを呆れたように見ている。おじさんは、「空いているんだから、どの席でもいいじゃないか」と言った。その通りだ。

隣の白人のおじさん、一人だけど、疲れて哀愁を醸し出している。妻と別れて一人、

アジアへの旅に出たのだろうか? いや、人は見かけにはよらないから、実はものすごく若いアジア人の彼女と楽しんでたりして。。

 

クアラルンプールの南にあるTBSにほとんどのバスが到着する。そのバスターミナルから電車に乗り、クアラルンプール市内へ行く。地球の歩き方で調べたら、TBSからは

KL Transitというのに乗ればいいらしい。電車乗り場へ行き、窓口で「クアラルンプール市内へ行きたい」と言い、乗り場を教えてもらう。

ホームへ行くと誰もいない。おかしいと思ったが、じっと待つ。中々電車は来ない。

しかし、向こうのホームには電車が到着する。「おかしいぞ」と直感が言うが、

ここだと言われたから待つしかない。1時間ほどでようやく電車がやってきた。

あとでわかったのだが、やはり乗るべきだったのは、KL Transitで、私が待っていたのは、ローカル電車で一時間に一本しかこない電車だった。

うーん。確かにクアラルンプール市内行だが、普通は窓口でKL Transitを教えるだろうに。。。時間を損した。

 

クアラルンプール駅で、MRTに乗り今晩の宿へ行くのだが、まず切符を買うのが大変。

自販機のどこに金を入れ、どう選択すればいいのかよくわからない。前の人が

やっているのを見て真似してみた。しかし、お金を入れたのに、コインが出てこない。

窓口で苦情を言うと、ヒジャブスカーフのお姉さんが訝しげに、コインをくれた。

ここは切符じゃなく、コインが切符なのね。改札で機械にピッとあてて通るやつ。

再使用できるし、地球環境的にはいいのかも。

 

リュックを背負い、バッグをたすき掛け、手にはスーツケースというスタイルでMRTに乗り込み立っていると、目の前に座っていた50代くらいのおじさんが席を立った。

「ここ、どうぞ」と言われる。おおお、優しいー。日本じゃとてもこんなこと

言ってくれる50代のおじさんいないもんね。東京じゃどっちかというと、人を押しのけてでも自分が座る、って感じの人ばかりだもの。

残念なことに、私が下りる駅は次なのだ。「次で降りるから、ありがとう」と

言うと、おじさんは悲しそうな顔をした。

ごめんなさいねー。せっかく親切にしてくれたのに。

このおじさんのおかげで、私のクアラルンプールの印象はぐっと良くなった。

 

それから、クアラルンプールのMRTでは、当たり前のことだが全員が降りるまで、

乗り込んで来る人はいない。ところが、たまに東京へ行くと、全員が降りていないのに乗って来る人が必ずいる。クアラルンプールでは様々な人種が共生しているのだが、人々は東京の人よりずっと、礼儀正しいようだ。宗教も影響しているのだろうか?

 

今晩の宿は、Merdeka駅の近く。地下鉄から地上に出ると、目の前にものすごく大きいモダンなビルがある。首が折れそうになるほど上を見上げても頂上が見えない。

クアラルンプールってすごいな。

 

 

宿に荷物を置き、ペトロナスツインタワーをめざす。

KLCC駅で降り、地上に出ると、あった。でもツインじゃなくて一つしかないぞ。

ビルにはいり、裏の公園へ行くと、ツインあった。

ものすごくモダンで、かっこいいビルでした。

 

マレーシアってすごいな。日本じゃ、こんなかっこいいビルないよね。

「日本、大丈夫か?」とまた思った。