私、47才で会社辞めました

外資系企業でモーレツに働かされ、最後の会社で燃え尽き症候群になる一歩手前で会社辞めました。女、独身の気ままな身。地方に移住して自然を満喫し、時々国内外を節約旅行しています。

津軽海峡でイルカを見た。

ハワイでは、イルカを見るツアーがあると、旅番組で見た。

翌日のTVでは、「6月の今は津軽海峡でイルカを見ることができる」と知った。

わざわざハワイまで行かなくても、国内でイルカを見られるんじゃない。

イルカを見るための専用の船のツアーもあるらしいが、事前予約が必要だ。調べて見ると、既に全部満席だった。

次に、定期運行のフェリーでも見られることがわかった。

むつ湾フェリーで、蟹田から脇ノ沢までの航路でイルカが見られるようだ。

このサイトには、「イルカ出現記録」があった。

4月21日からの各便でのイルカ目撃頭数があり、じっくり眺めると、目撃できない日や便もあるようだ。

このフェリーに乗るのは、イルカを目撃するためだから、せっかく乗っても見られなかったら、がっかりだ。目撃できるかどうかは保障がなく、まるで、ギャンブルのようだ。

一番安い片道料金が1950円、往復3900円。

そうなると、もし目撃できなくても、目的地が何か見るに値する場所でなければ、目撃できなかった時のダメージが大きすぎる。

 

行き:蟹田発9:20分、脇ノ沢着10:20分。

帰り:脇ノ沢発10:50分、蟹田着11:50分

の場合は、現地で30分しかないから、フェリーで往復するだけになる。

次の帰りの便は15:30分のがあるが、5時間も車なしでそんなに見るところがありそうにない。仏ヶ浦まで行くなら、どうしても車が必要だ。

車付で乗船すると、軽自動車でも片道6700円、往復13400円。

ちょっと高い。。

高くてもイルカを目撃できればいいが、できない場合は納得できない料金だ。

 

どーしようか、と悩む。

理想は、目撃できて、更に目的地が観光できる魅力的な場所であればいいのだが。

いろいろネット検索すると、あった。

津軽海峡フェリー青森市を出発して、函館まで3時間30分で運行している。

イルカが出るという陸奥湾を縦断して津軽海峡から函館へ。

むつ湾フェリーの蟹田脇ノ沢間よりも、イルカ出現可能性は大きそうだ。

 

 

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津軽海峡フェリー陸奥湾フェリーの航路

 

 

津軽海峡フェリーの方が3時間30分も乗っているのだから、絶対むつ湾フェリーよりもイルカ目撃の可能性が大きいに違いない。

それに、もし目撃できなくても、目的地が函館なら、夜景みて、朝市で新鮮な海鮮丼を食べることができる。一石二鳥だ。

 

決めた。津軽海峡フェリーで函館へ行こう。

6月6日、青森発10:00の便に乗船した。

 

津軽海峡フェリーは大きくて、外も中もピカピカに掃除してあって綺麗だった。

快晴で、乗船中はずっと外にいて、海を見ていた。甲板も床は掃除が行き届いてとにかくどこも清潔で気持ちがいい。

 

 

出発して「1」のあたりで、数頭、「2」のあたりでは、数十頭ほどのイルカを見ることができた。

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「2」のところでは、十頭ほどのイルカがジャンプしたり、水中をスーツと滑るようにしてフェリーに近づいてきた。

生のイルカというか、野生のイルカを見たのはこれが初めてだった。当たり前だが、水族館で見るのより、とっても自由で生き生きとしていた。

とってもかわいいし、どきどきして感動した。

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ホントはこんな写真を撮りたかったのだけど、「わー、かわいい」と口から出て、慌ててスマホで写真を撮ったのだが、ジャンプして水面に潜った後で、海面しか写っていなかった。。。

後で、むつ湾フェリーのホームページで、「イルカインフォメーション」を見ると、なんと、6月6日の蟹田発10:00の便では、200頭が目撃されていて、今年はこの日が一番多かったようだ。翌日の6月7日は数十頭のみ。どうりで、函館発の帰りの便では一頭も目撃できなくて、がっかりしたわけだ。

6月14日以降は、目撃されていないようだから、6月6日のあたりを最後に、イルカたちはどこかへ移動したのだろうか?

まるで、博打のようなイルカ目撃のためだけのフェリー乗船であったが、行きの便だけでも見られて、ラッキーだった。

後でTVでむつ湾フェリーから目撃したイルカたちを見たが、津軽海峡フェリーで見た時よりも、もっと間近まで接近してくれるようだ。むつ湾フェリーのほうが小型なので、波飛沫も小さいから、イルカたちも接近しやすいのだろう。

 

 

ところで、6月6日は北海道は緊急事態宣言の真っ只中で、函館山ロープウエイなど、休業していた。

イルカ目撃しか頭になく、そのことをすっかり忘れていた。どうりで、フェリーはがらがらだったし、函館の赤レンガあたりも観光客が全くいないわけだ。

だが、函館山までのバスが運行していたので、行ってみた。途中までは良かったが、終点は霧でまったく前も回りも見えないし、寒い。。ロープウェイが運休しているので、ターミナルビルも閉鎖されていて、中に入って暖をとることもできない。

多分ずっと霧は晴れないだろうし、寒いのですぐに次のバスで帰ることにした。

今まで6回ほど函館山の夜景を見てきたけど、晴れているのに、霧で夜景が見られなかったのは初めてだ。バス会社も、乗車する前に、「上へ行っても霧で見られませんよ」と言ってくれれば、最初から行かなかったのに。。商売第一だから、そんな親切なことはしてくれないのかな? 他にも十人くらい乗客がいて、皆さん夜景は初めてのようだったから、かわいそうに。。。

まあ、今回はイルカが目的で来たのだから、仕方ないか。

イルカがかわいかったので、また機会があれば来年も見たい。